「Googleドライブを起動すると、なぜかインターネット全体が重くなる…」
そんな経験、ありませんか? 大切なファイルを保存したり共有したりするのに便利なGoogleドライブですが、その裏で回線速度が低下してしまうと、Webサイトの閲覧も動画視聴も、何もかもがスムーズに進まずストレスが溜まりますよね。
この問題、実はGoogleドライブが大量のデータを同期したりアップロード・ダウンロードしたりする際に、インターネット回線(帯域幅)をたくさん使ってしまうことが原因なんです。
でもご安心ください! ちょっとした設定で、このイライラを大きく解消できる可能性があります。今回は、その具体的な方法を懇切丁寧にご紹介します。
なぜGoogleドライブで回線が遅くなるの?
Googleドライブは、パソコンとクラウド間でファイルを常に最新の状態に保つために、バックグラウンドでデータの送受信を頻繁に行っています。特に、新しく大量のファイルをアップロードしたり、共有された大きなファイルをダウンロードしたりする際には、インターネット回線の帯域幅を大きく消費します。
例えるなら、一台の車(Googleドライブ)が広い車線(インターネット回線)を全部使って猛スピードで走っているような状態。他の車(Web閲覧や動画視聴)が通れなくなり、渋滞(回線速度低下)が起きてしまうのです。
解決策の鍵は「帯域幅の制限」!
この問題を解決する最も効果的な方法は、Googleドライブが使えるインターネット回線の速度に「制限」を設けることです。これにより、Googleドライブが賢く帯域幅を分け合い、他のインターネット利用に影響が出にくくなります。
「帯域幅の制限」設定方法(パソコン版Googleドライブ)
パソコンにインストールされているGoogleドライブアプリで設定します。
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Googleドライブアプリを起動:
- Windowsの場合:タスクバーの右下にある通知領域(システムトレイ)にあるGoogleドライブのアイコン(雲や色の付いた三角のマーク)をクリックします。
- macOSの場合:メニューバーの右上に表示されているGoogleドライブのアイコンをクリックします。
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「設定」を開く: ポップアップが表示されたら、右上の歯車アイコン(設定)をクリックし、メニューから「設定」を選択します。
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「詳細設定」へ進む: 設定ウィンドウが開いたら、左側のメニューから「詳細設定」をクリックします。
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帯域幅を制限する: 「帯域幅の設定」という項目を探します。
- 「ダウンロード速度」:Googleドライブがファイルをパソコンにダウンロードする際の速度です。
- 「アップロード速度」:Googleドライブがパソコンからクラウドへファイルをアップロードする際の速度です。
それぞれの項目にあるチェックボックスをオンにすると、速度を入力する欄が現れます。
💡 ここで重要!単位は「KB/秒(キロバイト/秒)」です。 一般的なインターネット回線速度は「Mbps(メガビット/秒)」で表記されますが、 と覚えておくと良いでしょう。
- 「ダウンロード速度」:Googleドライブがファイルをパソコンにダウンロードする際の速度です。
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おすすめは「200 KB/秒」から試す! 最初はどのくらいに設定すればいいか迷いますよね。 当ブログでの検証と経験から、まずは「200 KB/秒」から試してみることを強くおすすめします。
この数値は、Googleドライブの同期を完全に止めることなく、かつ他のインターネット利用に大きな影響を与えない、非常にバランスの取れた設定値です。
入力したら「OK」または「適用」ボタンをクリックして設定を保存します。
設定後の効果と調整のヒント
「200 KB/秒」に設定したら、普段通りインターネットを使ってみてください。
- ウェブサイトの閲覧や動画視聴: 以前よりもスムーズに表示されるようになるはずです。
- Googleドライブの同期: ファイルの同期やアップロード・ダウンロードは、以前よりは時間がかかるようになります。これは制限をかけた結果なので、焦らず見守りましょう。
さらなる調整のヒント
- まだ遅いと感じる場合: もし「200 KB/秒」に設定しても、まだインターネットが遅いと感じる場合は、さらに数値を下げて「100 KB/秒」なども試してみてください。
- 同期が遅すぎると感じる場合: 他のインターネット利用に全く問題がなく、Googleドライブの同期が遅すぎて不便だと感じる場合は、「500 KB/秒」や「800 KB/秒」のように、少しずつ数値を上げてみて、ご自身の使い方に最適なバランス点を探してみてください。
その他の原因と対策
Googleドライブの帯域制限で多くの問題は解決しますが、他に回線速度が遅くなる原因がないかも確認しておくと、より快適になります。
- Wi-Fi環境の確認: ルーターとPCの距離が遠い、間に障害物がある、他の家電製品が電波干渉を起こしているなどの場合、Wi-Fiの電波が弱くなり速度が低下します。可能であれば、有線LAN接続を試してみましょう。
- ルーターの再起動: ルーターの電源を一度抜き、数分待ってから再接続するだけで、速度が改善することがあります。
- 他のアプリの確認: Googleドライブ以外にも、同時に大容量のデータを送受信しているアプリ(動画ストリーミング、オンラインゲーム、別のクラウドサービスなど)がないか確認し、あれば一時停止してみましょう。
- プロバイダーの障害情報: ごく稀に、ご契約のインターネットプロバイダー側で通信障害が発生している可能性もあります。
まとめ
Googleドライブの「帯域幅の制限」機能は、インターネット回線の速度低下に悩む方にとって、非常に有効な解決策です。まずは「200 KB/秒」から試してみて、ご自身の利用状況に合わせて最適な設定を見つけてみてください。
これで、Googleドライブを便利に使いつつ、快適なインターネットライフを送れるようになるはずです!