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2026年最新予測:フジテレビ「お台場陥落」の衝撃。堀江・村上・北尾が描く20年越しのメディア解体ロードマップ

20年前の因縁が、崩壊した帝国を囲む者たちとして再集結(イメージ)

■プロローグ:20年前の亡霊たちが、死に体の巨像を囲む

2026年1月、お台場。丹下健三の設計したあの「銀の球体」を見上げる者たちの表情に、かつての誇りはない。 20年前の2005年、フジテレビは「放送と通信の融合」を叫ぶライブドアの堀江貴文氏を、ホワイトナイト(SBI北尾吉孝氏)と不動産利益という二つの盾で退けた。しかし、2026年。その盾は両方とも砕け散り、かつての救世主すらも、今は「引導を渡す死神」として城門の前に立っている。

これは単なる買収劇ではない。戦後日本のメディアを支配した「テレビという宗教」が、物理的・精神的に解体されていくプロセスの記録である。

 


1. 「正義」の完全な消失:2025年、中居不祥事という地獄

2025年3月31日。フジテレビが設置した第三者委員会が発表した報告書は、日本のメディア史に消えない傷を刻んだ。

  • 認定事実: 元SMAP・中居正広氏による自社アナウンサーへの性加害疑惑、および「業務の延長線上における性的暴行」の認定。

  • 組織の罪: 局幹部がその場をセッティングし、多額の口止め料の運搬に関与していたという「組織的加害」と「隠蔽工作」の露呈。

かつて「公共放送に次ぐ権威」を自認していたフジテレビは、この日を境に「加害組織」へと転落した。ナショナルクライアント(トヨタ、マクドナルド、サントリー等)は雪崩を打ってCMを差し止め、2025年5月期の決算は、売上高が業界4位に転落。親会社は初の最終赤字2,011億円という壊滅的敗北を喫した。長年、お台場の屋台骨を支えてきた不動産の含み益ですら埋めきれない巨大な穴が開いたのである。

 


2. 「ホワイトナイト」の変節:SBI北尾氏が振るう「矛」

20年前にフジを救ったSBIホールディングスの北尾吉孝氏。しかし、2025年4月の会見で彼が放った言葉は、かつての友軍への絶交宣言だった。

「現状維持に執着し、強大なIPをネットに展開できていない。ガバナンスの欠如は看過できない。もはや今の経営陣に自浄作用を期待するのは無理だ」 北尾氏は、村上氏らと歩調を合わせるように、徹底的なコストカットとDXを断行することを提案。かつての「守護神」は、今や経営陣の責任を追及し、解体・再生を迫る側へと姿を変えた。もはや、フジを無条件で守る勢力はどこにも存在しない。

 


3. 「身軽なテナント」への転落:お台場本社ビル売却のカウントダウン

村上世彰氏の長女・村上絢氏率いるシティインデックスイレブンなどの投資集団は、2025年末までにフジの株式を33.3%(拒絶権確保)まで買い増す意向を固めた。彼らが突きつけるのは「不動産の切り離し」という非情な合理性だ。

  • 本社の行方: 2026年のロードマップでは、お台場のFCGビルをREIT(不動産投資信託)に売却し、数千億円のキャッシュを確保することが最優先課題とされている。

  • テナント化: フジテレビは「大家」の座を降り、自社ビルの一部を賃借するだけの「身軽なテナント」へと縮小する。電通が汐留で辿った道、それは日本のメディアが「物理的な拠点」を維持する体力を失ったことを象徴している。ビルを売って「刀(コンテンツ)」を研ぎ直す――その冷徹な選択が、今まさに実行されている。

 


4. 大量失業の荒野:「クリエイターとエンジニア」以外の全排除

「身軽なテナント」に、かつての7,000人の社員を養う椅子はない。 堀江氏が描く再生案は明快だ。「コンテンツ制作とIT開発以外のすべての部署を削る」

  • 放送関連職の終焉: 広告枠を調整するだけの営業、判子を回すだけの中間管理職、電波塔を守る技術者……彼らは2026年、生成AIと運用型広告、そして外部プラットフォームへの依存によって、その役割を失った。

  • サバイバル: 50代以上の8割が去り、生き残るのは世界中で再生されるIPを生み出せる才能と、配信インフラを支えるエンジニアだけである。これは「失業」ではなく、産業そのものの「入れ替え」なのだ。

 


5. 「NHKプラス」化への道:FODという最後の砦

堀江氏がFODを捨てない理由は、それが「民放版の受信料システム」になり得るからだ。 広告(電通モデル)が完全に崩壊し、2025年の不祥事でブランドイメージが地に落ちた今、フジが生き残る唯一の道は、ユーザーから直接、自動で集金する「サブスクリプション」への一本化である。

  • 戦略: NHKプラスがネットでの同時配信で存在感を増すように、フジも「FODに入らなければフジの番組は見られない」という環境を構築。

  • インフラ化: 災害報道やF1、フィギュアスケート、独占アニメをFODに集約し、実質的な「公共インフラとしての課金システム」を確立する。 かつて放送業界を壊そうとした堀江氏が、最終的に「最も古くて強固なNHKの集金モデル」をデジタルの力で再現しようとしているのは、壮大な歴史の皮肉である。

 


6. 略奪者の顔ぶれ:GENDAとGENICE、そしてサイバーの影

フジテレビが「お茶の間の王様」から転落し、縮小した跡地を、新興勢力が蹂躙している。

  • GENDA: 元GSの片岡氏とミクシィ再生の申氏が率いる。全国に広がる店舗網と映画配給(ギャガ)を駆使し、フジのドラマIPを「体験型エンタメ」へと再定義する。

  • GENICE: 映像制作の全工程にAIを組み込み、フジの膨大な過去素材を数日で「多言語版」や「アニメ版」に作り替えるテック企業。

  • サイバーエージェント(ABEMA): フジから流出した若手クリエイターを飲み込み、国内配信の「真のハブ」として君臨。地上波は今や、ABEMAの番組を告知するための「大きな街頭ビジョン」に成り下がった。

 


エピローグ:日本的なるものの「美しい死」

2026年。日本的な「忖度と調整のメディア」は死んだ。 お台場のビルの球体展望台に、いつかGoogleやNetflix、あるいはGENDAのロゴが並ぶとき、私たちはようやく気づくだろう。 テレビ局は「ハコ」でも「権威」でもなく、ただの「コンテンツ制作工場」に過ぎなかったのだと。

不動産という浮き輪を奪われ、冷たいデジタル配信の海に投げ出されたフジテレビ。しかし、そこで「正義」や「看板」を捨て、裸一貫で「面白さ」だけを武器に世界へ漕ぎ出した者たちが、新しい日本のエンタメを創り出す。 私たちは、その「再生」を目撃するために、今この崩壊を見届ける必要があるのだ。

 


【編集後記:2026.01.02 記】 かつてお台場は「欲望」の象徴だった。しかし2026年、そこは「合理性」という名の解体工場に変わった。20年前の因縁は、最新のテクノロジーと資本の論理によって、最も残酷で、最も論理的な結末を迎えた。