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AIに判じ絵は作れる? ChatGPTとGeminiが示した「意外な結論」

こちらは、ChatGPT考案の判じ絵「寿司ざんまい」(イメージ)

「判じ絵」という言葉をご存知でしょうか?絵と言葉を組み合わせた、江戸時代の粋ななぞなぞです。たとえば、「ねこ」の絵にひらがなの「ろ」を重ねて「ねころ(寝転ぶ)」と読ませるような、言葉の音を楽しむ遊びです。

私は以前、AIに「謎かけ」をさせると苦戦する様子を見てきましたが、では「判じ絵」はどうだろうか?この疑問に答えを出すべく、二つのAI、ChatGPTとGeminiに挑戦させてみました。

 

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第1章:ChatGPTとの試行錯誤が生んだ「まあまあ」の傑作

まず、私はChatGPTに「現代的な判じ絵」を依頼しました。何度も指示を出す中で、ChatGPTが生成を試みた「まあまあ」の判じ絵のアイデアは、以下のプロンプトに基づいています。

ChatGPTへのプロンプト(「寿司ざんまい」判じ絵):

江戸時代の浮世絵風の判じ絵。背景は和紙風の質感、色合いは藍色・紅色・金色を基調とし、版画らしいかすれ表現を入れる。 左には木製の寿司桶があり、マグロ・サーモン・玉子の握り寿司が色鮮やかに並ぶ。 中央には木版風の大きな数字「3」がある。 右には舞妓さんが立ち、紅い簪を挿し、白粉の化粧で扇子を持ち、笑顔でこちらを見る。 左から右へ視線が流れる構図で、答えは「寿司ざんまい」。浮世絵風の線と彩色で、粋で遊び心のある雰囲気。

 

このプロンプトに基づき、ChatGPTは現代的な言葉を古典的な判じ絵のロジックで表現しようと試みました。

 


 

第2章:Geminiとの挑戦、そして「私」がたどり着いた少し良い答え

これは、Gemini考案の判じ絵「マッチングアプリ」(イメージ)

次に、私はGeminiにも同じ挑戦をさせてみました。Geminiも苦戦しましたが、対話を重ねる中で、最終的に私が「他より少し良い」と感じた判じ絵のアイデアは、以下のプロンプトに基づいています。

 

Geminiへのプロンプト(「マッチングアプリ」判じ絵):

「マッチングアプリ判じ絵」イラスト。 左側は、絵札合わせ(神経衰弱)で、同じ絵柄のカードがペアで並んでいる様子を描く。ペアのカードの上には、小さく『グ』というひらがなが書かれている。カードは和風の柄で統一し、判じ絵らしく少しレトロで味のあるタッチ。 右側はスマートフォンの画面が描かれており、画面にはアプリアイコンが並んでいる。画面は現代的でシンプルなデザイン。 全体的に左右が対比する構図で、判じ絵の遊び心ある雰囲気に。

 

このプロンプトにより、Geminiは現代の「マッチングアプリ」という言葉を、絵と文字の組み合わせで表現しようとしました。しかし『グ』が難しく、最終的にはChatGPTで「絵」を完成させました。

 


 

結論:AIは判じ絵を作れるが、簡単ではない

二つのAIとの挑戦を経て、私は一つの結論にたどり着きました。

AIは判じ絵を作ることができる。しかし、それは簡単ではない。

ChatGPTもGeminiも、最初は判じ絵の肝心な部分を理解できませんでした。しかし、私が具体的な指示(プロンプト)を与え、対話を重ねることで、AIは学習し、より良いアイデアを生み出せるようになったのです。

判じ絵の面白さの鍵は、AIが得意とするパターン認識だけではなく、人間が「面白い」と感じるひねりや、文化的な文脈を汲み取ったユーモアにあります。また、日本語の文字を正確に表現することは、現在のAIにとって大きなハードルとなることもわかりました。アルファベットと異なり、複雑な文字の形や、それが持つ文脈をAIが正しく理解することは非常に難しいのです。

AIは、そのひねりを生み出すための強力な「道具」です。人間がクリエイティブな発想を具体的なプロンプトとして与えることで、AIはそれを形にしようとします。今回の実験は、そんな人間とAIの新しい共同作業の可能性と、現時点での限界を示してくれたように思います。