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【やめる?続ける?】「お世話になっております」は、もう古い?ビジネスメールの”型”から考える信頼と誤解

多くは、センスがないから「オトナ語」を使っているわけではない(イメージ)

毎日何通も送るビジネスメール。「お世話になっております」で始めるのって、もう当たり前ですよね。

でも、たまに「もうやめたら?」なんていう強い意見を目にすると、ちょっとドキッとします。はたまた、名刺交換で遭遇する「奇抜な肩書き」に、どう反応していいか困ってしまうことも。

私たち、どうしてビジネスの「当たり前」にモヤモヤを感じるんでしょう?そして、多くの人が「普通」を選び続けるのは、一体なぜなんでしょうね。

 


 

「普通」であることの価値:なぜ「型」は必要不可欠なのでしょう?

ビジネスコミュニケーションでは、私たちが思う以上に「型」が大切にされています。「お世話になっております」や「お疲れさまです」といった定番のフレーズ、そして「ご査収ください」といった、いわゆる「オトナ語」と呼ばれる言い回しは、多くのビジネスパーソンにとって、もはや手放せないものなんです。

これは、決して思考停止しているわけではありません。むしろ、ビジネスをスムーズに進めるための、とても合理的な選択だと言えるでしょう。

  • 安心感と信頼性: 「普通」の型に沿ったやり取りは、相手に「この人はビジネスの基本をわきまえているな」という安心感を与えてくれます。奇をてらわないことで、余計な誤解や不安を与えることなく、自然と信頼へと繋がるのではないでしょうか。

  • 効率性とストレス軽減: 毎日たくさんのメールを送る中で、毎回書き出しに悩むのは、想像以上に負担ですよね。「この型を使えば大丈夫」という安心感は、メール作成の心理的なハードルを下げ、日々の業務効率をグッと上げてくれるはずです。

  • 共通言語としての機能: 「オトナ語」は、業界や会社を超えた共通の言葉として機能します。これにより、情報伝達がスムーズになり、認識のズレも少なくなることが期待できます。これらの言葉を適切に使えないと、「ビジネスの常識がない」と受け取られてしまうリスクもあるかもしれません。

私たちは、時間や気持ちの余裕がない中で仕事をすることが多いですよね。「普通」の型は、そんな忙しいビジネスパーソンにとって、まさに「困った時の杖」のような存在なのかもしれません。

 


 

「型破り」な表現が引き起こす「認識のギャップ」

一方で、ごくたまに「お世話になっております」をあえて使わなかったり、名刺に「アホ業」といったユニークな肩書きを載せたりする人に出会うことがあります。送り手の方には、「個性を見せたい」「記憶に残りたい」といった意図があるのかもしれませんね。

ただ、受け取る側としては、どう反応していいか困ってしまうことも少なくありません。

  • 送り手の意図 vs 受け手の解釈: 「お世話になっております」がないメールを見て、「もしかして、私に何か不満があるのかな?」と感じてしまう人もいるかもしれません。また、「アホ業」の名書きを見て、「ひょっとして、遠回しに自分の頭の良さをアピールしたいのかな?」と、その裏にある意図を勘ぐってしまうこともあるかもしれませんね。

  • ビジネスシーンとの不適合: 名刺交換やメールのやり取りは、多くの場合、信頼関係を築くための大切な第一歩です。その場で過度なユーモアや個人的な表現が入ると、「プロフェッショナリズムに欠ける」と受け取られ、かえってネガティブな印象を与えてしまう可能性もあります。

  • 予測不能なコミュニケーション: 「型破り」な表現は、相手の予測を良い意味で裏切ることもあれば、「どう反応すれば良いんだろう?」という戸惑いを生み、かえってコミュニケーションが停滞してしまうことにも繋がりかねません。

「型破り」な表現は、うまく使えば「非凡な才能」と映ることもあるでしょう。しかし、一歩間違えれば「場の空気を読めない人」「配慮に欠ける人」といった印象を与えてしまう可能性もある、ハイリスク・ハイリターンの選択なんです。

 


 

結局、あなたは「どちらのプロ」を目指したい?

ビジネスの世界で多くの人が求めるのは、奇抜さや個性よりも、着実な信頼感と安心感だと感じます。

「型」を忠実に、そして丁寧にこなすことは、派手さはないかもしれません。でも、それは相手に余計なストレスを与えず、安心して仕事を任せてもらうための、最も堅実でプロフェッショナルなアプローチだと考えられます。

「非凡なやり方」は、ごく一部の限られた状況や、特定のスキルを持つ人だからこそ選べる「応用技」です。すべての人が目指す必要はなく、むしろ、リスクを伴うことを理解しておくのが良いでしょう。

「お世話になっております」と書くこと。名刺に相手の会社名や役職、氏名を正確に記載すること。これらは、単なる形式ではありません。相手への敬意と配慮を示し、スムーズなビジネス関係を築くための、大切な「作法」 なのではないでしょうか。

もしあなたが日々のビジネスコミュニケーションで迷うことがあれば、まずは「普通」を極めることに意識を向けてみてください。それが、結果的に最も「気が利く」「信頼できる」ビジネスパーソンへの近道になるかもしれませんね。