「旅に出たいけれど、時間がない」「遠出は疲れるけれど、非日常は味わいたい」――そう感じたことはありませんか?実は今、密かに注目されているのが、あえて遠出せず、自宅からほど近いビジネスホテルに泊まって非日常を味わう「ステイケーション」です。
私自身、「出張でもないのにビジネスホテルに泊まるなんて…」と考えていた時期がありました。しかし、一度その扉を開いてみると、その奥深さと、心が満たされる感覚に気づかされたのです。
「わかる!」と共感の嵐!ビジネスホテルは実は「癒しの宝庫」
きっかけは、とある記事でした。「これ、わかりみが深すぎる!ビジネスホテルに〝あったらうれしい施設〟に1.4万人大共感」。この記事を読んで、多くの人がビジネスホテルに秘められた「癒し」を求めていることを知りました。
私が「あったら嬉しい!」と願う施設の数々――
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天然温泉や大浴場: 旅の疲れを洗い流し、身も心も解放される至福のひととき。
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無料の夜鳴きそば: 小腹が空いた深夜に、心と体に染み渡る一杯。
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選べる枕: 普段の睡眠の質をワンランク上げる、こだわりの一品。
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高速Wi-Fiと豊富な電源: デジタルデトックスもよし、趣味に没頭するもよし。
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コンビニエンスストア直結: 気兼ねなく必要なものが手に入る安心感。
これらが、実は多くのビジネスホテルで実現されている、あるいは近いサービスが提供されているのです。特にドーミーイン、アパホテル、スーパーホテル、そして少し上質な三井ガーデンホテルといったチェーンは、そのサービス精神と快適さで、多くのステイケーション愛好家を魅了しています。
「目的はホテル」!贅沢を詰め込んだ1泊2日プラン
今回、私が選んだのは、都心の真ん中にありながら本格的な天然温泉を楽しめる「ドーミーインPREMIUM渋谷神宮前」。神宮前に特別な用事はないけれど、ホテル自体が旅の目的地となる、そんな贅沢なステイケーションの扉を開きます。
大体の予算感
今回のプランでご紹介する「ドーミーインPREMIUM渋谷神宮前」の場合、1泊2日のステイケーションにかかる大体の予算は、1名あたり15,000円〜25,000円程度と見ておくと良いでしょう。
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宿泊費: 時期や曜日、予約プランで変動しますが、1名1泊あたり12,000円~20,000円前後が目安です。
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食費: 渋谷スクランブルスクエアでの夕食・おつまみ代で2,000円~4,000円程度。コンビニでの飲食代で500円~1,000円程度。ホテルの朝食は宿泊費に含まれることが多いです。
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交通費: 自宅から渋谷までの往復交通費。
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その他: 明治神宮の参拝は無料ですが、お守りやおみくじなどの費用。
【1日目:日常からの解放、食の探求、そして徹底的なリラックス】
13:00 - 渋谷到着&「渋谷スクランブルスクエア」で夕食・おつまみ調達 旅の始まりは、渋谷の最先端から。渋谷駅直結の「渋谷スクランブルスクエア」の地下食料品フロアへ向かいます。デリやスイーツ、お酒に合うおつまみなど、普段は素通りするような「ちょっと贅沢な一品」を吟味。今夜は誰にも気兼ねなく、部屋で自分だけの美食を堪能する時間です。まるで宝探しのように、心ときめく品々を選び抜きます。
14:30 - コンビニで最終調達 ホテルへ向かう途中、ファミリーマート 原宿駅東店(ホテルから約450m)かローソン 神宮前四丁目店(約500m)に立ち寄ります。冷たい飲み物や、朝食に追加したいパンなど、細々としたものを用意。これさえあれば、もう完璧。いつでも部屋から出ずに過ごせる準備が整います。
15:00 - ホテル到着・チェックイン、そして非日常へのスイッチ ドーミーインPREMIUM渋谷神宮前のエントランスをくぐると、先ほどの喧騒が嘘のように静かで洗練された空間が広がります。チェックインを済ませ、選べる枕を選んだら、いよいよ自分だけの聖域、客室へ。荷物を置いたら、まずは部屋着に着替えてリラックスモード全開です。スマホは一旦脇に置き、心が求めるままに過ごす準備をしましょう。
16:00 - 大浴場「豊穣の湯」で至福の入浴タイム(1回目) ホテルに着いたら、迷わず大浴場へ直行です。広々とした天然温泉の湯船に手足を伸ばせば、体中の力がスッと抜けていくのを感じます。都会の真ん中にいることを忘れさせるほどの静けさ、そしてサウナと水風呂で「ととのう」体験は、まさに至福。湯上がりの無料アイスキャンディーが、さらに幸福度を高めます。
17:30 - 湯上がりの至福と部屋でのんびりタイム お風呂から上がったら、湯上がりの火照った体に冷たいドリンクを。部屋に戻って、ゆっくりと水分補給をしながらクールダウン。お気に入りの本を広げたり、タブレットで映画を観たり、ただぼーっとしたりと、誰にも邪魔されない自分だけの時間を満喫しましょう。
19:00 - 部屋で「贅沢おこもり」夕食タイム 渋谷スクランブルスクエアで調達した選りすぐりのデリやおつまみを広げ、自分だけの豪華ディナーを楽しみましょう。普段はできないような、ソファやベッドの上でくつろぎながら食べる「おこもりご飯」は、ステイケーションならではの贅沢です。
21:30 - ドーミーイン名物「夜鳴きそば」 小腹が空いてくる頃、ドーミーイン名物の無料「夜鳴きそば」をいただきに食堂へ。あっさりとした醤油ラーメンは、飲んだ後にもちょうど良く、心と体に優しい味わいです。このサービスがあるからドーミーインを選ぶ、というファンがいるのも納得の美味しさ。
22:30 - 大浴場「豊穣の湯」で至福の入浴タイム(2回目)&安らかな眠りへ 夜鳴きそばの余韻に浸りつつ、もう一度大浴場へ。昼間とは異なる、静寂に包まれた空間で、改めて温泉の温かさに身を委ねます。部屋に戻ったら、スマホを遠ざけ、選んだ枕に頭を沈め、深く安らかな眠りにつきましょう。
【2日目:贅沢な朝と心の清め】
〜9:00 - ゆったりと起床&朝食 目覚まし時計はかけず、自然に目が覚めるまでゴロゴロ。これぞ贅沢!目覚めたら、ホテルの朝食ビュッフェへ。ドーミーイン自慢の豊富な和洋食メニューを、心ゆくまで味わいます。特に、地元の食材を使った料理や、その場で調理してくれるオムレツなどは見逃せません。
9:00 - 部屋でまったりタイム 朝食後もすぐにバタバタせず、部屋でコーヒーを飲みながら、昨日読みかけの本の続きを読んだり、窓の外を眺めたり。チェックアウトぎりぎりまで、この心地よい非日常感を味わい尽くします。
10:30 - チェックアウト準備 荷物をまとめて、忘れ物がないか確認。心身ともにリフレッシュした状態で、ホテルを後にする準備をしましょう。
11:00 - チェックアウト フロントでチェックアウト。ホテルでの快適な滞在に感謝し、次の目的地へ向かいます。
11:30 - 明治神宮に参拝し、心を清める ホテルを後にして向かうは、都心のオアシス「明治神宮」。広大な森の中を歩くだけで、清々しい空気が体中に満ち渡ります。大鳥居をくぐり、本殿で参拝。都会の喧騒から離れた神聖な空間で、心を落ち着かせ、旅の締めくくりにふさわしい清らかな気持ちになります。
13:00 - 帰路へ 心身ともに生まれ変わったような感覚で、日常へと戻ります。今回のステイケーションで得た癒しと活力は、明日からの日常をきっと豊かにしてくれるでしょう。
いかがでしたでしょうか? 出張や旅行の目的がなくても、ビジネスホテルは、私たちに「日常を忘れる贅沢」と「心身のリフレッシュ」を与えてくれる、身近な隠れ家になり得るのです。
ぜひ、あなたも「意味なきステイケーション」を体験し、自分を甘やかす究極の休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。