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カブアンドって結局どうなの?初の決算で分かった事業の勢いと経営の難しさ

カブ&ピース社長の前澤友作氏(イメージ)

新しいサービスとして注目を集める「カブアンド」(運営:株式会社カブ & ピース)。一体どんな会社で、初めての決算はどうだったのか?そして、これからどこへ向かうのか?気になるそのあたりを、決算説明動画から読み解いて、分かりやすく解説します。

産声をあげたばかりのカブアンド、その歩み

株式会社カブ & ピースが生まれたのは、2024年2月9日と、まだ本当に最近のことです。会社の1年間(事業年度)は、毎年2月から始まり、翌年1月末に終わります。

提供するサービス「カブアンド」が世に出たのは、さらに後の2024年11月20日。つまり、今回発表された2025年1月期の決算は、サービスが始まってからたった約2ヶ月間の短い期間の成績なんです。この「短い期間」という点を頭に入れておくことが大切です。

サービス開始直後のこの期間には、「買い取り保証」を発表したり、年末に一時的に申し込みを止めたり、年明けにサービスを再開したりと、色々な動きがありました。これらの出来事が、今回の決算に影響を与えていると考えられます。

初めての通信簿!決算数字から見えたこと

さて、注目の第1期(2024年2月~2025年1月)の決算数字を見てみましょう。

  • 売上高:13億2400万円 サービス開始からたった2ヶ月で、13億円以上の売上を上げたというのは、カブアンドのサービスに一定のニーズがあったことの表れと言えそうです。

  • 営業損失:21億6500万円 一方で、売上を大きく上回る「損失」が出ています。これは、新しいサービスを立ち上げて広めるために、システム開発や広告、人件費などにたくさんお金を使った、いわゆる「先行投資」が膨らんだためと考えられます。新しい会社が成長を目指す段階ではよくあることですが、その金額が大きい点がポイントです。

  • 利用金額:117億2600万円 これは、たくさんの人がカブアンドのサービスを通じて動かしたお金の総額と推測されます。会社の「売上」とは違いますが、これだけ多くの人に「使われている」という、サービスの勢いや潜在力を示す数字と言えるでしょう。100億円を超える利用があったことは、多くの関心を集めている証拠です。

今後のイベントと経営の行方(ここからは推測です)

決算説明では、今後の動きについても触れられています。

  • 株の引き換えスタート:2025年5月2日から サービス利用などを通じて得られる「権利」などが、実際に会社の「株」に変わる手続きが始まります。ユーザーにとっては、これまでの利用が形になる大事な一歩です。これがスムーズに進むかどうかが、会社の信用にも関わります。

  • 第1期の株の発行価格:3円 サービスへの参加など、最初の段階での株の値段です。

  • 次の資金集め(第2期募集)の見込み価格:3円から6円 今後、さらに会社を大きくするための資金を集める際に、株をいくらで出すかの目安が示されました。これは、これから会社の価値がどう評価されるかによって変わる可能性を示しています。

これらの情報と、先の決算数字を踏まえて、カブアンドのこれからの経営がどうなるか、そして会社が「黒字」になれるのか、いつ頃になりそうかについて推測してみましょう。

カブアンドの経営、これからどうなる?

現状の大きな損失と、高い利用金額を前に、カブアンドの経営陣が力を入れると推測されるのは以下の点です。

  1. 「儲かる仕組み」をもっと強くする: たくさん利用されているのに、まだ大きな損失が出ているのは、「利用」を「会社の利益」に繋げる部分に課題があるからです。今後は、この利用をどう会社の売上や利益に結びつけていくかが最重要課題になるでしょう。サービスの使い方に応じた新しい手数料や、特別な有料サービスなどが考えられます。
  2. お金の使い方をもっと効率的に: 会社を大きくするために必要な投資はありますが、ずっと大きな赤字が続けば、会社のお金が減ってしまいます。これからは、人を集めるためのお金をどれだけ効率的に使うか、会社の運営にかかるコストをどう抑えるか、といった「お金の使い方」がシビアに問われます。
  3. 新しいお金を集める: 損失を埋めて、さらに会社を成長させるためには、外部からのお金(資金調達)がどうしても必要です。次の募集の話が出ているのはそのためです。投資家に対して、これから会社がどうやって利益を出して大きくなるのか、しっかり説明できるかが鍵となります。
  4. 利用してくれる人を大切に: たくさんの利用があるのは強みですが、この勢いを保ち、さらにファンを増やす努力も欠かせません。サービスをもっと使いやすくしたり、困ったときのサポートをしっかりしたりすることが、長く愛される会社になるために大切です。
  5. ルールや世の中の動きにしっかり対応: 新しいサービスなので、これから国のルールが変わったり、世の中の状況が変わったりする可能性もあります。こうした変化に素早く、そして正しく対応する力が求められます。

黒字転換は可能?そして、時期はいつ頃になりそう?

今のカブアンドの状況を見ると、「黒字になるのは簡単ではないけれど、可能性はゼロではない」と言えそうです。100億円を超える利用金額というのは、サービスが多くの人に受け入れられている証拠であり、ここからどう収益に繋げるかが勝負です。

では、いつ頃黒字になりそうか?これは正直、予測するのが非常に難しいです。

今の約21.6億円という大きな損失を、売上を増やしたりコストを減らしたりしてプラスに持っていくには、相当な努力と時間が必要です。サービスが始まってまだ間もないことを考えると、すぐに(例えば来期)黒字になるというのは、かなり考えにくいでしょう。

一般的な新しい会社が、これだけの先行投資を経て安定した黒字になるまでには、ビジネスモデルが確立され、お客さんが増え、利益を出す仕組みがうまく回り始めるのに数年(例えば3年〜5年以上)かかることも珍しくありません。 カブアンドがどれだけ早く「儲かる仕組み」を強くして、効率よく会社を動かせるかによって変わってきますが、現時点の数字だけを見ると、黒字化はまだ少し先の話になるだろうと推測するのが現実的だと思います。

もちろん、予想以上にサービスが急成長したり、思い切ったコストカットが成功したりすれば、もっと早く黒字になる可能性も全くないわけではありません。でも、今の情報からは、黒字化は「すぐに達成できる目標」というよりは、「これから数年かけて目指す大きな目標」と捉えるのが適切でしょう。

【投資を考える人へ】カブアンドの株主になるのは「あり」?リスクとリターン(これも推測です)

今回の決算を見て、「カブアンドの株を買ってみようかな?」と思った方もいるかもしれません。でも、これまでの決算内容や、今後の大変そうな道のり、そして黒字化がまだ先になりそうという点を考えると、投資するなら、とても慎重に考える必要があります。

まずハッキリ言えるのは、今のカブアンドへの投資は、「すごくリスクが高いけれど、もし当たればリターンも大きいかもしれない」という性質(ハイリスク・ハイリターン)が非常に強いということです。特に、まだ黒字になっておらず、先が見えにくい段階なので、不安定さがあります。

考えられるリスクとリターンを挙げてみます。

考えられるリスク:

  • どうなるか分からない事業: まだサービスが始まったばかりで、これから本当に長く利益を出し続けられるビジネスなのか、まだ証明されていません。大きな損失が出ているのは、その不確実性をより強く示しています。
  • 会社のお金が足りなくなるかも: 大きな損失が続くと、会社のお金がどんどん減ります。もし新しいお金をうまく集められなかったら、会社が立ち行かなくなるリスクもゼロではありません。
  • 他の会社との競争: 同じようなサービスが出てきたり、今ある別のサービスと比べられたりして、競争が激しくなる可能性があります。競争が厳しくなると、利益を出しにくくなったり、お客さんを集めるのにお金がかかったりして、黒字になるのが遅れることがあります。
  • 国のルールが変わるかも: 新しいタイプのサービスなので、これから法律やルールが変わって、今のやり方ができなくなるリスクも考えられます。
  • 株の値段が大きく変わる: まだ上場していないので、公式な値段の付け方が難しく、売りたいときにすぐに売れないかもしれません。これからお金を集めるときの株の値段や、将来もし上場できたときの市場での評価によって、株の値段が大きく上がったり、逆に大きく下がったりする可能性があります。今の赤字が大きい状況では、値段の評価が難しく、不安定になりやすいです。
  • 株の引き換えがうまくいかないかも: 5月2日から始まる株の引き換えが、何かトラブルなくスムーズに進むかは、株主になる上で少し気になる点かもしれません。もしつまづくと、会社の信頼に関わります。
  • 黒字になる時期が遅れるかも: 先ほども推測した通り、黒字化は簡単ではなく、予想以上に時間がかかる可能性もあります。投資したお金が利益を生むまで、長く待つ必要があるかもしれません。

期待できるリターン:

  • 事業が大成功すれば大儲け: もしカブアンドが今の課題を乗り越え、計画通りに大きくなり、無事に黒字を達成できれば、最初に投資したお金が何倍、何十倍にも増える可能性があります。これが、立ち上がったばかりの会社に投資する一番の魅力です。
  • 新しい市場のパイオニアになる: 今までになかった新しいサービスとして成功すれば、その分野のリーダーとして、大きな利益を得られる可能性があります。これが実現すれば、黒字化、そして会社の価値の大きな向上につながります。

【結局、どうなの?】

カブアンドの株主になるかどうかは、あなたがどれくらいのリスクを受け入れられるか、そしてカブアンドのサービスや将来の可能性をどう見るかによって、最終的に自分で決めるべきことです。

  • 「リスクは高いけど、もし当たったら大きい。最悪、投資したお金がなくなっても大丈夫な余裕資金で、会社の挑戦を応援したい」という気持ちがあるなら、投資を検討する余地はあるかもしれません。
  • 「投資したお金は減らしたくない」「安定したリターンが欲しい」「会社がちゃんと黒字になるのを確認してから考えたい」という方には、今のカブアンドへの投資はあまり向いていない可能性が高いでしょう。

重ねて強調しますが、これはあくまで公開されている情報からAIが推測した内容です。投資は必ず、ご自身でカブアンドの公式な情報(会社の資料など)、事業の内容、どんなリスクがあるのかをしっかり調べて、納得した上で、必要であれば専門家にも相談してから、最終的な判断をしてください。特に、まだ市場に出ていない会社の株を買うことには、様々な難しい点やリスクがあることを十分理解しておいてください。

まとめ:挑戦は続く!カブアンドのこれからに注目

カブアンドの初めての決算は、勢いと同時に、乗り越えるべき高い壁があることを示しました。特に、大きな損失を抱えながら、いかにして「儲かる会社」になれるか、そしてそれがいつ頃実現できるのかは、現時点では全く見通せません。黒字化への道のりは険しく、時間もかかる可能性が高いと推測されます。

5月2日からの株の引き換えや、今後の資金集め、そして日々の事業運営の中で、彼らがどうやって収益を増やし、コストを抑えていくのか。カブアンドの挑戦はまさにこれからが本番です。高い注目を浴びる中で、経営陣の手腕が問われ続けます。投資を考える人も、そうでない人も、新しいビジネスモデルに挑むカブアンドのこれからからは目が離せません。黒字化という難しい目標に向けた彼らの奮闘は、日本の新しいビジネスのあり方を示す事例となるかもしれません。


この記事が、カブアンドの決算や今後について考える際の参考になれば嬉しいです。最後に、投資は自己責任であることを再度お伝えしておきます。