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有楽町線が豊洲~春日部間直通化!暮らし・地価がどう変わるのか

有楽町線が延伸(イメージ)

東京メトロ有楽町線の豊洲―住吉間延伸と東武線直通運転が決まり、2030年代半ばの開業に向けて工事が始まります。この延伸は豊洲駅から東陽町・住吉方面へ約4.8kmを新設し、枝川駅・千石駅を加えた全4駅での運行を予定。日中8本/時、朝ピーク12本/時と豊富な運行本数で、都心から埼玉東部まで乗り換えなしに結ばれることで、通勤・通学の快適性はもちろん、商業・レジャーアクセスや災害時の迂回路確保、沿線まちづくりの活性化まで、住民の暮らしを大きく変えていきます。

計画のポイント

  • 延伸区間:豊洲駅から住吉駅まで約4.8kmを地下で新設

  • 新設駅:枝川駅、千石駅の2駅(名称は正式決定済)

  • 既存駅改良:豊洲駅はホームを増設し、エスカレーター・エレベーターを大幅増強

  • 運行本数:日中8本/時、朝ピーク12本/時

  • 所要時間:春日部~豊洲間が乗り換えなしで約53分に短縮

  • 開業時期:2030年代半ば

住民の暮らしはこう変わる

1. 通勤・通学の乗り換えストレスゼロ

これまで乗り換え2回、約61分かかっていた春日部~豊洲間は、直通化で乗り換え不要に。ホーム間の移動や待ち時間がなくなり、毎朝の時間管理が格段に楽になります。加えてピーク時の運行本数増加で、混雑緩和も期待できます。

2. バリアフリー&快適性アップ

豊洲駅ではホーム増設に合わせて昇降設備を強化。車いすやベビーカー利用者、荷物を抱えた方まで、スムーズに移動できる環境が整います。駅構内の動線も見直され、日常の“小さなストレス”が減るはずです。

3. 買い物・レジャーの選択肢拡大

浅草や東京スカイツリー、臨海副都心へのアクセスがぐっと良くなり、休日のおでかけが身近に。新設2駅周辺でも商店街やカフェ、小規模な商業施設が次々と誘致され、日常の買い物ルートにも新しい楽しみが増えます。

4. 災害時も安心の代替ルート

万一、東京メトロ東西線などが止まっても、豊洲・住吉経由で都心や千葉方面への迂回が可能に。複数のルートが使えることで、有事の際にも安心感が高まります。

5. まちづくりと一体で進む開発

江東区や墨田区、江戸川区など沿線自治体が一体となり、駅前広場や歩行者ネットワークの整備計画を推進中。駅を中心に人が集い、商業・居住エリアが共に発展する“街づくりモデル”が具体化しています。

地価が伸びる注目エリア

豊洲駅周辺

湾岸再開発エリアとして元々注目度が高い豊洲。2025年の公示地価では坪568万円超、前年比13%台の上昇を記録しました。直通化でさらに便利になることから、高層マンションやオフィス需要も引き続き拡大しそうです。

東陽町駅周辺

深川~木場エリアの玄関口として、市街地とベイエリアをつなぐ東陽町。2025年公示地価は坪231万円程度で前年比約10%上昇。新設される枝川駅に隣接するエリアでは、いま割安感のある土地が買い時といえます。

住吉駅周辺

都営新宿線との乗換駅として縁の下の力持ち的存在だった住吉。公示地価は坪270万円前後、前年比10%近い伸びを示しています。直通で観光スポットやビジネスエリアと直結する利便性強化が、さらなる需要を呼び込むでしょう。

春日部市中心部

埼玉県東部の玄関口・春日部は、2025年公示地価で坪30万円台前半の水準。直通化による所要時間短縮効果で、「都心まで約1時間」という強みがいよいよ顕在化します。今後3~5%程度の上昇が見込まれ、住宅用地・商業用地ともに投資妙味があります。

今後を見据えた暮らしと投資のヒント

  • 早めの動き出しを:豊洲・東陽町・住吉はすでに上昇トレンド入り。情報発表直後の今こそ、物件選びの狙い目です。

  • エリアの役割を見極める:観光需要を狙うなら豊洲、ファミリー層の移住先には東陽町や住吉、新たな日常拠点としては春日部が面白い選択肢です。

  • 長期的視野で資産形成を:開業は2030年代半ばですが、延伸効果は発表と同時に地価や市況に表れます。数年先、さらに先を見据えた賢い投資戦略を。

今回の有楽町線延伸は、単なる鉄道路線の延長ではなく、東東京~埼玉東部の生活圏を一変させる大プロジェクトです。通勤・通学の快適化から商業活性化、防災強化まで、住民の生活の質を多方面で押し上げるこの変革を、ぜひ身近な街の“これから”として実感してみてください。