Abtoyz Blog

ニュースの裏側に潜む「構造」を、独自の視点と個人的な思い出で読み解く考察ブログ。テクノロジーから都市論、文化史まで、抽象的な事象を言語化し、変化の激しい現代を賢く生き抜くための視座を提示します。

思想・文化論

与太郎になれない社会で、なぜ人は生きづらくなったのか ──「楽」を失った日本と引きこもり146万人の正体

頑張れとも、諦めろとも言われない(イメージ) はじめに:なぜ「ひきこもり」は増え続けるのか 韓国で「ひきこもり青年」が急増し、経済損失は年間5兆ウォン規模に達する──こうした報道は、日本の読者にとって決して他人事ではない。日本でも、内閣府の調査…

スキーブームとは何だったのか――それは雪山で起きた現象ではなく、「最後の祭」だった

80年代雪山の祭——偶然がつなぐ、集団と恋のひととき(イメージ) プロローグ:語れない記憶 80年代の日本を振り返るとき、誰もが思い出すあの光景がある。 新幹線の自由席に、スキー板を抱えた若者たちが溢れかえっていた光景。金曜の夜、関越自動車道が延々…

見えない貧困と格差社会の真実──個人はどう生きる?制度・テクノロジー・投票で考える

格差の壁の中で生きる人々と、希望を示す制度とテクノロジー(イメージ) 序章:努力だけでは解決できない現実 日本社会には、数字だけではすべてが見えない「アンダークラス」と呼ばれる人たちがいます。彼らは、学歴・努力・スキルだけでは抜け出せない構…

回収されなかった知性――文化論としてのモーリー・ロバートソン論

日本のメディア空間に、最後まで回収されなかった知性(イメージ) プロローグ:追悼――なぜ「定義できない」人を、あえて論じるのか モーリー・ロバートソンが、2026年1月、食道がんのため63歳で亡くなった。 この訃報に触れたとき、多くの人が感じたのは悲…

【保存版】2016年リバイバルのネタ帳|なぜ今、あの年が世界で再評価されているのか

世界が壊れる前、まだ単純に笑えていた──2016年という時間の化石(イメージ) 2026年にSNSで起きている「2016年リバイバル」の現象を、テレビ・映画・音楽・ネット・政治・日常感覚まで含めて徹底的に掘り起こす。 Prologue:奇妙な現象が、今起きている 202…

【第10回】セゾン文化と都市的クロスオーバー ──百貨店・雑誌・美術館は、なぜ文化を“編集”できたのか

都市そのものが文化を編み始めた(イメージ) プロローグ:文化は、いつから「作品」ではなく「空間」になったのか 1970年代から80年代への転換点で、日本の文化は明らかに変質した。それは新しいジャンルが生まれた、という単純な話ではない。 もっと決定的…

いまなぜ、わざわざ映画館に行くのか?――配信全盛時代に「2000円の暗闇」が選ばれる本当の理由

映画館は、現代における最後の聖域として静かに佇む(イメージ) プロローグ:合理的に考えれば、映画館に行く理由などない 正直に言おう。いま映画館に行く理由は、ほとんど存在しない。 家には大型テレビがある。サウンドバーもある。数百円のサブスクで映…

「超越」はなぜ快感になるのか?──仏教・ドラッグ・電脳空間に共通する危険な構造

身体を置き去りにした瞬間、快感は始まる(イメージ) プロローグ:なぜ、私たちは飛びたくなるのか なぜ人は、群れから離れたくなるのか。なぜ退屈に耐えられず、超越や覚醒、別の次元を夢想するのか。 『カモメのジョナサン』を読んだときの高揚。『ニュー…

「気質」という名の初期設定——書き換え不可能な自分を、人生最大の武器に変える

深夜、思考と気質を見つめるひととき(イメージ) プロローグ:繰り返される問い、変わらない自分 深夜、ふとした瞬間に襲ってくる問いがあります。 「なぜ、私はいつもこうなんだろう」「なぜ、周りの人が簡単にできることが、私にはこんなにも難しいんだろ…

新宿歌舞伎町という永遠の「悪所」――浄化不能な闇の磁場論

境界を一歩越えた瞬間、都市の呼吸が変わる(イメージ) プロローグ:境界を越えた瞬間、世界が変わる 新宿駅東口を出て、靖国通りを渡る。たったそれだけの動作で、空気の質が一変する。 目に見える風景は、わずか数十メートルしか離れていない。同じ新宿…

世界が日本の「うどん」に気づいた理由|外国人が並ぶ現象を読み解く

日本にこんな食べ物があったのか(イメージ) 「うどんに並ぶ外国人」は、いつから増えたのか 東京・大阪・京都などで、観光地ではないうどん店に外国人客が並ぶ光景が目立ち始めたのは、ここ10年ほどのことだ。 これは統計的に「訪日外国人の主食がうどんに…

全ての道徳が揺らいだ先に:レースクイーン・ラウンドガール・AI画像から考える倫理と肉体の視線

瞬間の視線が倫理と感覚を揺らす(イメージ) はじめに:簡単な問いのはずだった 「レースクイーンやラウンドガールへのコメント、どこまでがOKなのか」 この問いに答えようとして、私は全ての倫理的基盤が崩れ落ちるのを目撃した。 SNSには毎日、彼女たちの…

才能とは何か?──興味が死んだあとに「問い」を持てる人が最後に残る理由

興味が死んだあとに、問いを再び持つ瞬間(イメージ) あなたは本当に「才能」という言葉の意味を知っているだろうか?私たちは長年、才能を「生まれつき」「速さ」「吸収力」として信じてきた。だが今、この定義は崩れ始めている。 序章:あなたは「興味が…

墓じまいから始まる「外注先」喪失の時代――葬式と墓が重くなった理由

教えより「段取り」が前に出る瞬間(イメージ) はじめに:なぜ「墓じまい」が増えているのか 近年、「墓じまい」が増えていると言われている。報道や調査では、過去10年で件数が倍増したという指摘もあり、住職のいない寺が全国で約2万あるともされる。 理…

老後に詰まない街はどこか?終点都市の条件と地域別モデル比較

終点都市として求められる医療・生活インフラが整った住宅街(イメージ) はじめに:前提を壊す 私たちは、人生の終盤をどの街で迎えるかを、ほとんど感情や理想論で考えてきました。便利でキラキラした街、成長する街、再開発が進む街……そういう場所に住め…

【第9回】70s→80s 音楽の転換点──大滝詠一・坂本龍一・YMOは何を“軽くした”のか

音楽が「思想」から自由になった瞬間(イメージ) 序:なぜ1970年代末、日本の音楽は「急に軽くなった」のか 1970年代後半、日本の音楽は、ある瞬間を境に質感を変える。 それまでの音楽は、重かった。語ろうとしていた。意味を背負っていた。 社会を、時代…

三層分離社会・日本――8年後、この国で人はどこに着地するのか【完全論考】

同じ国、同じ年、別の経済(イメージ) 序章 同時に起きていることを、同時に理解できない理由 2020年代半ばの日本では、年収1億円超の高額所得者が4年連続で増加している。一方で、学習塾の倒産件数は年間40件を超え、過去最多水準に達した。同じ年、東京・…

ひろゆきは正しかった。だが2026年、結婚はフェラーリより高い「贅沢品」になった。

「物理的な死」は、すでに解決されている世界(イメージ) 序文:テクノロジーが解決できない「最後のバグ」 現代社会において、「孤独死」はもはや物理的な問題ではなくなりつつある。 AIによる常時監視、スマートメーター3.0の普及による電力解析、そして…

ラーメンから見える現代日本|2026年、閉塞の時代に人は何を食べるのか

白黒をつけない時代は、味までも曖昧になる(イメージ) はじめに:なぜ今、ラーメンなのか 2026年のラーメン業界では、いくつかのはっきりした潮流が語られている。「昭和レトロ」「半濁系」「汁なし麺」「M&A加速」。 一見すると、単なる業界トレンドの羅…

お琴ビートルズから学ぶROCKの本質──問いと賭けの密度の物語

形式と遊びの狭間で奏でられるROCK的瞬間(イメージ) はじめに:正月のお琴ビートルズから考える 正月の回転寿司、あるいはスーパーのBGM。お琴で演奏されるビートルズの曲を耳にしたことがあるだろう。子どもたちは「知ってる!」と笑う。しかし、大人の耳…

なぜ宝くじは売れなくなったのか?子供NISAと長期投資が生む「静かな高度成長」

序論:宝くじが売れなくなった国で、「夢」はどこへ行ったのか 一発逆転の夢から、積み上がる未来へ(イメージ) 宝くじの最高賞金は、この20年で何度も引き上げられてきた。それにもかかわらず、販売額は長期的に減少している。これは日本人が夢を見なくな…

正月にお寿司という新伝統は、ダイエー中内㓛が仕掛けた「生活革命」だった――飢餓体験から生まれた元旦営業の真実

正月の食卓に新鮮な寿司を届ける、元旦営業のスーパー風景(イメージ) 12月末、スーパーの店頭を埋め尽くす豪華な「寿司桶」。この光景は単なる商習慣ではなく、昭和から平成にかけて起きた「流通革命」の到達点です。 日本の正月の風景を、自らの手で書き…

ヒョウ柄vsボーダーの終焉――なぜ街から『対立』が消え、Webは『右か左か』に分かれたのか

身体で威嚇する者と、知性で拒絶する者(イメージ) 序文:平坦な戦場にて 2025年、日本の都市空間は、かつてないほど「視覚的な平穏」に包まれている。 一歩街へ出れば、老若男女を問わず、多くの人々がユニクロやGUといった「中立的(ニュートラル)」な衣…

1960s YOKOHAMA:ナポレオン党 vs クレオパトラ党? 港町伝説の主役たち

クレオパトラ党のメンバー、山口小夜子さん(イメージ) ※本ページはプロモーションが含まれています 「〇〇党」と聞くと、私たちはすぐに政治的な集まりを想像します。しかし今から半世紀以上前、日本の港町・横浜に、全く異なる、それでいて強烈な輝きを放…